「緊急を要しない胃内視鏡がやれなくなったということは、検査したら胃がんが見つかるかもしれない人は見捨てられるんですかね?」
みなさん、おはようございます。「トータリスト」神ちゃんです。
新型コロナウィルス感染が広がることで、私たちの日常当たり前だったことが当たり前でなくなって数か月が過ぎます。あっという間に暦では立夏になりましたね♪
今日はステイホーム週間明け最初の勤務日で早速頂けた大きな気づきのエピソードをシェアしたいと思います(朝から熱がこもり長くなってい待ったことをお許しください)。
人それぞれ嗜好は異なるし、考え方が違うということは私にとっては、大きな問題ではないとこのブログの投稿でも伝えてきています。
4月はじめに胃内視鏡検査の中止を決定した時に冒頭のような疑問を質問していただきました。
その時の私の返答は「胃内視鏡検査をすれば見つかる胃がんが見つからなくなるということを心配してくれているんですね。本当はあってはならないことかもしれないですが、今のところそうなりますね。」と返答したあと、胃内視鏡検査にかかわるスタッフの感染リスクをさげられない以上やれないと判断したということを説明させてもらいましたが、なんとなく納得がいってないなと感じていました。
ここでボタンの掛け違いが起きていたんでしょうね。
そして昨日ボタンのかけ違いに気づくことができました(^^♪
きっかけは、やはり新型コロナウィルスでした。
現時点で、保険診療として医学的に新型コロナウィルスによるICU入室、人工呼吸器使用、死亡の確立をさげられる方法として唯一あるものが禁煙治療です。
そして、禁煙外来を標榜している当院として禁煙外来にもっと力を入れるのはどうかという案が3月から当院の常勤医師として赴任してくださったM先生から出てきました。彼女は禁煙の専門家として活動をしてきたということで、私は今までのたばこについて理解が不十分だったとたくさんのいい刺激を受けています♬
この議論の中である冒頭の質問をしてくれたスタッフから、「禁煙で死亡のリスク低減は行うということと内視鏡で見つかれば救える胃がんを確認するのを行わないというのがよくわからない」という質問をしていただけました♪
どちらも救える命なのにということですね!
本当にありがたいことです。
この質問の答えは明確です。
新型コロナウィルス感染者に胃内視鏡を行うときは、ウィルス暴露の大事な予防策である咳エチケットがない状態で行うことになります。そしてやったことがある人はよ―くわかるでしょうが、手技自体が咳を誘発させます。本当につらいですよね。私胃内視鏡苦手です。。。
この時に内視鏡を行っている医師はもちろん、介助につく看護師さん、助手さんも飛沫感染の暴露にさらされます。その対策のためにしっかりPPE(個人防護具)で予防を行うことが必要になりますが、いまはPPEが不足しているため、健診センターで使うのではなく、入院施設があるような病院で優先的に使えるようにしたいと考える時期です。
さらに内視鏡をすることで飛沫が飛び、内視鏡室が汚染されます。その汚染をしっかりなくすためには、環境清掃をいつも以上にしっかり行うことが必要になりますが、そのための物資もPPEを同じ理由で自由に使えない状態です。
そして、内視鏡に関与したスタッフが同僚、家族に感染を広げるリスクがないわけではありません。
ということで、手技に関与するスタッフ、お客様の安全を守ることが十分にできないという理由で、今の時期は健診センターでの内視鏡は行わないと決定しました。
一方、禁煙外来は内視鏡と同じように一般的にやられていました。そして、肺がんをはじめ各種のがん、脳血管疾患、肺疾患の予防に効果があるということで禁煙の動機づけができている人に対し保険診療で介入を行っていました。
正直なことを言うと、本当に恥ずかしいのですが、タバコを吸っている人がいても個人の嗜好、考え方の問題で通りすがりの医者の介入するところではないなと心のどこかで考えていました。甘かったと反省してます。。。会社にも悪影響が出ているということも学びました(この辺りはまたいずれ投稿したいと思います)。
ここ数か月で、新型コロナウィルスの様々な報告で喫煙しているということがICU入室、人工呼吸器使用、死亡率を高めるということが分かりました。
そして、そのリスクを低減できるのが禁煙ということになります。ということで喫煙は個人の嗜好の問題ではなくなりました。
なぜなら、タバコを吸っている人は限りある医療資源を奪っていくリスクが高いからです。これは平時では起こらないことでしょうが、医療崩壊が起きた諸外国では医療資源の奪い合いといってもいいような悲鳴が聞こえているのは皆さんもよく耳にしているでしょうし、いま日本で行われている緊急事態宣言も医療崩壊を最小限にしようという取り組みのはずです。
そして、最も重要なことは、禁煙に関してのアクションを行うことで胃内視鏡のように新型コロナウィルスの暴露のリスクも起きません。限りある医療資源を使用することもありません。もっと言うと将来使われるかもしれないICUベット、人工呼吸器を使わずにすみ、ほかの方が医療資源を使うことができ、当たり前ですが、禁煙した人の命を救うことができるかもしれません。
健康管理センターという人の健康管理を行うセンターを標榜している我々が、禁煙に対して今まで魂を込めてやれてこなかったことを反省したほうがいいなと感じています。
熱がこもって長くなってしまったので、ここらへんでやめときますね♪
この話の結論として、ボタンが掛け違えたということに気づいたので、丁寧に上記のような説明をさせてもらい、しっかりと理解をしていただけました。
考えが違うからと言って掛け違えているボタンをそのままにしておくということのリスクをしみじみと感じることができました~*(^o^)/*
「チームトータリスト」のみなさん、今日もみなさんが最高の自分を発揮し、最高の一日を過ごしますように!
あー今日も最高の一日になりました~!